「三人姉妹」延期についてと今の気持ち。

みなさんこんばんは。
幡です。
本当だったら明日が「三人姉妹」の初日でした。

ツイッターやインスタグラムで先に告知させていただきましたが
この度、4月初旬に予定しておりました「三人姉妹」の公演が新型コロナウイルスの影響により、中止になりました。

楽しみにしていただいていた方々、本当に申し訳ありません。

ですが私個人として、今回の運営の皆様の判断は正しいものだと思います。

演劇というものはやっぱり、お客様に生で見てもらはないと成立しません。
作品を純粋に楽しんでもらうのに、このような状況で上演するべきかどうか。
私自身も迷いがありました。

世の中を元気にするためのエンタメ。
ですがその演劇がウイルス蔓延の発端となっては悲しすぎます。
今回の中止は悔しいですが、そんなことになれば悔しいどころではありません。

幸いなことに、今回上演を予定しておりました演劇集団円プラスワン企画「三人姉妹」は、運営の皆様がまた同様のキャストで上演を検討しております。
この悔しさはまたの機会に、今よりもっと成長して、もっと作品をブラッシュアップしてお届けします。
それまでお待ちいただけたら嬉しいです。
そしてここからは、一役者としての思いです。

ひとつの本番が与えてくれる経験は、私たち役者にとって色んなものを与えてくれる財産になります。
その役を演じるために得た経験はもちろん、「経歴」として次の仕事に繋げられたり、その舞台を見てくれた誰かの目に止まれば大きな仕事に繋がることだってあります。

今回、その機会を潰された役者が何人もいます。
私たちが失った損失は経済的なものだけではありません。
もしかしたらあったかもしれない自分たちの未来も失ったのです。

だからといって強行して上演すべき状況ではないとは思っています。

ですが、この苦渋の決断をしたエンタメ業界に一銭の補償もないのはあまりにも悲しすぎる。
失ったものはお金には変えられないものですが、次に進むためにはお金は必要です。

これが続けばエンタメはつぶれてしまうかもしれない。
私はフィクションの世界やエンタメの世界に救われてきた人間です。
あの作品がなければ、あの物語がなければ正直私の人生どうなっていただろう。と思うほどには救われてきました。

そういう、エンタメに救われてきた方はこの世の中にも沢山いると思います。
そこまででなくても、日々の癒しになっていることは間違いないと思います。

だから、もっと日本という国に自分たちの芸術文化を、エンタメを大事にしてほしい。
なくても物理的には生きていけるけれど、あれば活きる活力になります。

だからこそちゃんと経済的損失として中止、延期になった団体、企業に補償してほしい。
そのために私自身も活動しようと思います。

どうか日々エンタメに活力をもらってる皆々様も、少し気にかけていただけたら幸いです。

長い文章、読んでくれて本当にありがとうございます。
腐らず焦らず。
くるべき時のために、力を積みたいと思います。

それでは。
また皆さまと劇場でお会い出来るそのときまで。


幡 美優

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